マスタングです。

僕の好きな漫画で進撃の巨人という漫画があるんですが、
その中でこんなセリフがあります。

「何かを変えることができる人間がいるとすれば その人は きっと大事なものを捨てることができる人だ」

これは僕の中で超大事にしている言葉です。

何かを変えるには、何かを捨てる。

僕がトヨタを辞めてビジネスを始めてから、たくさんのことを捨ててきました。

 

オーストラリアに住んでいたとき、
英語の勉強とビジネスの勉強で
僕は英語を捨てました。

そして、ビジネスを学ぶときも
学歴やトヨタで働いていたというプライドを捨て、
自分より優秀な若者に頭を下げて素直に学びました。

 

見栄やプライド、これを捨てたことは
人生を生きる上で非常にプラスになりましたし、
精神的にも非常に楽になりました。

だって、変にかっこつけなくていいんだもんw

 

トヨタに働いていたときは
素直な気持ちにフタをしていましたね。

本当はお金が欲しくて入ったくせに、
俺はクルマを開発して世界中に良いものを届けたいんだ、
みたいなことを言っていました。

確かに5%ぐらいは本当にそう思っていたんですが、
残り95%はお金ですね。

はい、ただのカッコつけです。
しょうもないプライドですw

 

そもそもそんな崇高な志とかあったら、
副業なんて興味持たないですからね。

けど、欲しいものを我慢して、
自分は崇高なものを追い求めてるんだ〜
みたいなやせ我慢をしていました。

 

武士は食わねど高楊枝という言葉がありまして、

これは、武士は貧しくてご飯が食べられなくても
食べたフリをしてつまようじを使うという意味で、

つまり、例え貧しくて腹減ってても
武士としてのプライドを重んじろという意味です。

 

歴史を振り返ると、
日本や諸外国でも
武士や騎士はかっこよくて身分が高く、
金儲けをしている商人はいやしくて
身分が低い存在だとされていました。

これは王とか将軍とか
支配する側にとって都合の良い
イメージ戦略だったわけです。

 

だって、武士とか命かけてるのに
さらに身分まで低かったら
やってられないでしょうw

だから、金儲けはいやしい、
商人は金はあるかもしれないけど、
いやしい存在だから身分低い。

 

こういう身分制度にすることで
お金よりもプライドの方を重んじさせて
武士たちに働かせていたわけです。

 

で、これって大企業で働く人も似てるよなあと。

大企業で働く人たち、
少なくともトヨタで働く人たちというのは
謎のプライドを持っています。

自分たちはサラリーマンの上位層であり、
フリーランスとか個人で働く人たちを見ると、
不安定で大変そうねえ、みたいな
かわいそうな目で見ています。

というか、僕自身がそう思っていました。

 

でも、実際は違うわけです。

収入面でいったら、
トヨタの部長クラスよりも
ちょっと稼いでる大学生の方が稼いでいますし、

時間や場所も個人で働いている人の方が自由ですし、
人生経験も豊富だったりします。

 

だけど、昔の僕はプライドがあって
その事実を認められなかった。

 

なので、

「個人で稼いでる人は怪しい」

「自分たちは彼らにはできないデカイ事やってるんだ、
社会的に意義があることをやってるんだ」

「俺たちは大企業だから将来安泰なんだ」

と、先入観で
違う世界を知ろうともしませんでした。

 

でも、壁の外には広い世界が広がっています。

自分たちの生涯年収を1年で稼いでしまう20代もいます。

 

昔の僕はプライドが高くて素直になれなかった。

 

本当はやりたいことだってたくさんあるし、
欲しいものもたくさんありました。

会社に行かずに寝ていたかった。

朝まで遊びたかった。

 

でも社会人になってそんなことを言ったら、
「お前、何言ってんだ?大学生じゃないんだから」

みたいな雰囲気になるのです。

 

で、そんな同調圧力に負けて、
大人にならなきゃなと思いつつ、

でもこれが大人になることなのか??

と、疑問を感じながら
モヤモヤして生きていました。

 

今思うと、
サラリーマンとしての常識に
とらわれていたなあと思います。

 

日本は資本主義社会なので、
雇われている人の立場というのは、
基本的には弱いのです。

やりがいとかお金とか言える立場じゃないのです。

「お金を払うのでこの仕事やってください
嫌なら辞めてください」

ただ、それだけなのです。

 

だから、会社員として生きるなら
我慢がデフォルトになります。

 

我慢というのは
ストレス耐性が上がるという意味では
社会を生きていく上で良いのですが、

我慢に慣れてしまうと、
自分の本当の気持ちがわからなくなります。

何を考える時も制限ありきで考えてしまいます。

 

そして、思考が凝り固まり
『常識』という勝手な縛りが生まれて
本来はできるはずのことも
できなくなります。

だからこそ、捨てることが大事なのです。

 

これは、今すぐ会社を辞めようとか
そういうことではなくて、

プライドを捨て、
先入観を捨てたら
もっと広い世界が壁の外には広がっているよ

ことを言いたいのです。

 

これは僕が大事なことを忘れないために、
いつもやる思考トレーニングなのですが、
自分にこの質問をし、答えを紙に書いてみてください。

思考のブロックが外れて、柔軟な思考ができるようになります。

 

==============

・もしお金、時間、場所、人間関係の制限がなくなったとしたら、何がしたいですか?

==============

思いつくだけ紙に書いてみてください。

そこで出てきたことがあなたの本当にやりたいことです。

 

何かを実現するときに大事なことがあります。

それは現状の自分で物事を考えないということです。

現状の自分で考えてしまうと、思考のブロックが働き、
制限が加わって何も浮かばなくなってしまいます。

 

もし、何でもできるなら何がしたいか?

と考えてみることが重要です。

 

制限を取っ払って考えてみてください。
考えるのはタダだし自由です。

その上で、出てきたことに対して、

「じゃあどうやったら実現できるだろう?」

と、考えることが大事です。

 

やりたいことが先、どうやって実現するかは後です。

 

どんなくだらないことでも、思うのは自由です。
誰にどう思われるとか考える必要はありません。

ずっと寝てたい
何もしたくない
女の子と遊びまくりたい

意識低くても怠惰でも、なんでもいいです。

まずは自分の気持ちに素直になる練習をしてみてください。

自分を苦しめている制限を取り払って精神的な自由を得ましょう。

 

追伸

もし恥ずかしくなければ、ぜひ書き出したものを送ってみてください。
僕は他人の夢や目標を笑ったり否定したりしません。

人に言うとさらに、実現が加速します。
僕は叶えたいことは人に言いまくるようにしています。